Now loading
bg
flower
17歳の冬、僕の世界は崩壊した。

クリストフ・オノレ監督最新作 Winterboy

2022年サン・セバスティアン国際映画祭 主演俳優賞受賞
父親の突然の死によって、野生むき出しの純粋な魂はパリを彷徨う。年上の青年との出会いが、少年の凍てついた心を溶かしていく-
12月8日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
petal
petal
petal
父親の突然の死によって、野生むき出しの純粋な魂はパリを彷徨う。年上の青年との出会いが、少年の凍てついた心を溶かしていく-
12月8日(金)より、シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
劇場情報
DVD 2024年6月5日(水)発売

NEWS

cetera

Trailer

bg
bg

Introduction

bg

冬のある夜、17歳のリュカは父親が事故で急死し、深い悲しみと喪失感を抱える。葬儀の後、はじめて訪れたパリで、年上の青年リリオと出会う。リュカは彼に心惹かれるが、リリオにはリュカに知られたくない秘密があった…。父の死によって世界が崩壊した少年が、深い喪失感と混乱、残酷な運命への怒り、未来への不安を抱えながらも、再び前を向くまでを淡く優しい映像美で描く。

26歳で作家デビューし、
自身のセクシャリティをオープンに表現
俊英クリストフ・オノレ監督、
自伝的な物語を映画化

「カイエ・デュ・シネマ」に映画評を寄稿し、その後映画監督となり、舞台の演出なども手掛ける多才なクリストフ・オノレ。自身のセクシャリティやパーソナリティを強い信念のもと真正面から表現し、観る者に勇気を与え続けている。本作はオノレの少年時代を描いた自伝的な物語。愛する者の死に直面したとき、その苦しみをどう乗り越えていけばいいのか――どんな絶望の底にも差し込む希望の陽に、優しく心身を温められる感動作。

全フランスが恋におちた新星
ポール・キルシェ主演作
世界的名優ジュリエット・ビノシュと共演

主人公リュカ役を演じた新星ポール・キルシェは、“新たなスター誕生”とメディアからも絶賛され、第70回サン・セバスティアン国際映画祭主演俳優賞を受賞。名匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督の『トリコロール/赤の愛』で鮮烈な輝きを放ったイレーヌ・ジャコブを母に持つ。リュカの母親役には『トリコロール/青の愛』『真実』などの名優ジュリエット・ビノシュ。息子を支える母親を熱演した。

bg
bg

Story

冬のある夜、17歳のリュカは寄宿舎からアルプスの麓にある家に連れ戻される。父親が事故で急死したのだ。大きな悲しみと喪失感を抱えるリュカ。葬儀の後、はじめて訪れたパリで、兄の同居人で年上のアーティスト、リリオと出会う。優しいリリオにリュカは心惹かれるが、彼にはリュカに知られたくない秘密があった。そして、パリでの刺激的な日々が、リュカの心に新たな嵐を巻き起こす―。

bg
bg
image
image
image
image
image
image
image
image
image
image
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item
  • item

Cast

リュカ LUCAS/ポール・キルシェ Paul KIRCHER
リュカ LUCAS/ポール・キルシェ Paul KIRCHER
2001年12月30日、フランス・パリに生まれる。父親は俳優ジェローム・キルシェ、母親は『ふたりのベロニカ』『トリコロール/赤の愛』のイレーヌ・ジャコブ。リセの最終学年のときに、「T'as pécho ?」のキャスティング・ディレクターの目に留まり主役デビューを飾る。パリ・シテ大学で経済学と地理学を学ぶ一方、マニュファクチュール・デ・アベス劇団の夏期コースで演技を学ぶ。’21年、本作のオーディションでリュカ役を射止める。’22年サン・セバスティアン国際映画祭、最年少で最優秀俳優賞を獲得し、’23年セザール賞有望若手男優賞にノミネートされる。’23年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品された最新作『Le Règne animal(原題)』でも主演を務め、ロマン・デュリスとの共演を果たした。
イザベル ISABELLE/ジュリエット・ビノシュ Juliette BINOCHE
イザベル ISABELLE/ジュリエット・ビノシュ Juliette BINOCHE
1964年3月9日、フランス・パリ生まれ。父親は彫刻家で舞台演出家、そしてポーランド系の母親は女優という演劇一家に生まれ育つ。17歳のときから演劇学校に通い、コンセルヴァトワールで研鑽を積む。『Liberty Bell』(83)で映画デビュー。翌年には、『ゴダールのマリア』、ジャック・ドワイヨン『家族生活』、アンドレ・テシネ『ランデヴー』と、著名監督の作品に次々出演。’86年、レオス・カラックス『汚れた血』でその人気を決定的なものにする。’88年には『存在の耐えられない軽さ』でアメリカ映画にも進出。『トリコロール/青の愛』(93)でセザール賞最優秀女優賞、『イングリッシュ・ペイシェント』(96)で米アカデミー賞の助演女優賞を受賞。その他出演作に、『ショコラ』(2000)、『隠された記憶』(05)、『トスカーナの贋作』(10)など。
カンタン QUENTIN/ヴァンサン・ラコスト Vincent LACOSTE
カンタン QUENTIN/ヴァンサン・ラコスト Vincent LACOSTE
1993年7月3日、フランス・パリに生まれる。15歳のときに『いかしたガキども』で俳優デビューを飾る。セザール賞の最優秀若手男優賞にノミネートされ、一躍、その名と顔を知られるようになる。その後、ジュリー・デルピーの監督作『スカイラブ』(2011)、ノエミ・ルヴォフスキ『カミーユ、恋はふたたび』などで好演し、’16年ジュスティーヌ・トリエの『ヴィクトリア』、’18年ミカエル・アース監督『アマンダと僕』と話題作に出演。『ソーリー・エンジェル』(18)『今宵、212号室で』(19)と、オノレ作品に連続出演するほか、『幻滅』(22)でのひと癖ある編集者ルストー役も記憶に新しい。
リリオ LILIO/エルヴァン・ケポア・ファレ Erwan Kepoa FALÉ
リリオ LILIO/エルヴァン・ケポア・ファレ Erwan Kepoa FALÉ
パリ近郊にあるイル・ド・フランス地方の小都市セルジー生まれ。当初は俳優を目指していたわけではなかった。バーテンや装飾家、モード業界など、さまざまな職業に就いたのち、25歳のとき、マノン・ヴィラ監督の短編ドキュフィクション『Akaboun』(2018)で、ファレの恋人で音楽プロデューサーの青年を追いかけて撮影していたところを監督に見初められ出演する。本作に出演した後、注目を集め、キャロリーヌ・ポッジとジョナサン・ヴィネル監督の『Eat The Night』(22)、アイラ・ザックス監督による『Passages』(23)と次々と出演中。

Staff

監督:クリストフ・オノレ Christophe Honoré
監督:クリストフ・オノレ Christophe Honoré
1970年4月10日、フランス・ブルターニュ地方に生まれる。地元のレンヌ第二大学で文学を学び、さらに映画学校にも通う。’95年、パリに出て、作家としてデビューを飾る。児童文学を主に執筆しているが、処女作「Tout contre Léo」(96)のほか、「L'Infamille」(97)、「La Douceur」(98)など青少年から大人向けの作品も執筆。その一方、映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ」へ寄稿し、2002年処女長編「17 Fois Cécile Cassard」を撮る。第2作『ジョルジュ・バタイユ ママン』(04)は熱狂的な支持を得る。その後、21世紀のフレンチ・ミュージカルともいうべき『パリの中で』(06)『愛のうた、パリ』(07)を次々と制作。’08年の『美しいひと』ではリセを舞台にした濃密な恋愛ドラマを描き、’11年の『愛のあしあと』はカトリーヌ・ドヌーヴとキアラ・マストロヤンニの母娘共演によるミュージカルを発表。『ソーリ―・エンジェル』(18)、『今宵、212号室で』(19)が、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品される。また、舞台やオペラの演出家としても知られ、ʼ13年、指揮者・大野和士の依頼によりリヨンの国立歌劇場でプーランクの「カルメル派修道女の対話」の演出を手がけ、ʼ15年には「ペレアスとメリザンド」(大野指揮)の演出も行っている。
音楽:半野喜弘 Yoshihiro HANNO
1968年1月22日、大阪生まれ。’92年よりミュージシャンとして活動を始める。’98年、ホウ・シャオシェン監督の『フラワーズ・オブ・シャンハイ』にスコアを提供したのが映画音楽の世界に入るきっかけだった。本作で一躍、注目の存在となり、ジャ・ジャンクー監督の『プラットホーム』(2000)やホウ作品『ミレニアム・マンボ』(01)と、次々とスコアを提供し、高い評価を得る。さらにジャ監督『四川のうた』(08)、『山河ノスタルジア』(15)と、アジアの監督たちとコラボを続けてゆく一方、’16年には監督デビュー作となる『雨にゆれる女』も発表。その後も『娼年』(17)、『窮鼠はチーズの夢を見る』(19)などの楽曲を担当。エレクトロ・ミュージックの枠を超えて活躍中。

Comment

(五十音順)

自分とまったく同じ感情を誰かと分かち合えることはないという孤独に凍え、ふと共にある音楽はさりげない人生のよすがだと実感し、心が暖まる。

絵津鼓さん(漫画家)

ときどきティーンの自分を振り返る。未熟なままで厳しい社会と向き合わざるを得なくなったときの、自分自身の衝動の得体の知れなさ、危うさを思い出し未だにギュッと目をつぶってしまう。主人公リュカは私ではない。同じ経験をしたわけでもない。けれど、ここにある痛みを確実に知っている。古傷を誰かと見せ合ったような親密さに、包まれるようなあたたかさを感じた。

奥浜レイラさん(映画・音楽パーソナリティ)

派手な話ではない。しかしこんなにも共に生きたと思える映画はない。
行き場のない、彷徨う魂と共に、パリを徘徊した。

金原ひとみさん(小説家)

まっさらなキャンバスを塗りつぶしては彩りまた塗りつぶしを繰り返した少年時代を、この映画が思い出させてくれた。

鈴掛真さん(歌人)

希望はどこでもいつからでも得ることも失うこともできるもの、自分ならどうするか考えながら見て欲しい物語。

藤野智哉さん(精神科医)

セクシュアリティにまつわる苦悩と受容。
絶望と希望の間にいたリュカ世代の監督に思いを馳せる。

よしひろまさみちさん(映画ライター)

愛情深くも残酷な兄を完璧に演じたヴァンサン・ラコスト、
夫を亡くした妻の懊悩を崇高ににじませたジュリエット・ビノシュ、
そして新星ポール・キルシェ、この強烈な感情の震えの体感を!

ル・ポワンLe Point

映画のあらゆる表現の可能性がひしめき、鮮やかでみごとな大輪の花火を思わせる傑作!

レ・ザンロクキュプティーブルLes Inrockuptibles

思春期の複雑な胸の内を繊細にとらえた
クリストフ・オノレの美しく自伝的な映画!

ル・モンドLe Monde

テーマにあった没入感のある雰囲気で観客を引き込み、
とてもパーソナルでありながら感動的で、感情豊かな素晴らしい映画だ。
超新星ポール・キルシェの存在が際立つ。
みごとに構成された傑作!

シネヨーロッパCINEUROPE

苦難の時代、「生きる」ことへの旅を描く美しい青春映画

ICSフィルムICSFILM

家族、死、セクシュアリティ、
そして再生というオノレ好みのテーマを扱いながら、その最高傑作となった!

ハイ・オン・フィルムズHIGH ON FILMS

ポール・キルシェの美しい演技に魅了される。まさに、スターが誕生した瞬間だ。
悲しみ、自己発見、十代の怒りを描いた感動的でありながら鋭いこの物語は、
ヨーロッパのアートシネマを愛する若者は特に気に入るだろう。
タイトルから冬を感じさせるが、あたたかく、優しい。

スクリーン デイリーSCREENDAILY

希望と再生の可能性、そして人生が良い方向へと進む転換を描いた良作だ。

ジ・アップカミングTHE UPCOMING